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エドナ・メイ・バーナム

厳しかった幼少期のピアノレッスンの中でも、少しだけ楽しかった思い出があるのが「バーナム」です。バーナムの教本は、皆さんもよくご存知かと思いますが、歩く、走る、スキップ、深呼吸など、子どもにも想像し易い様々な動きがピアノのテクニックと連動して学べるようになっています。動きと結び付くことで、体の内部から音楽的に表現する力が身に付くこの教本は、今でも覚えている楽しい挿絵で、子どもにより想像し易いように工夫されていて、私自身もピアノレッスンをする上で活用していました。

何とこの挿絵のイラスト、バーナム本人が原案を描いたそうなのです。イラスト制作者にイメージを伝えるために描いたガイド絵が、編集者に気に入られてそのまま採用となったそうなのです。私もインターネットの情報で初めて知りました。おかげで幼かった私も夢中になって練習した記憶があります。

今思えば、バーナムが私が一番最初に体験した「音楽と体のつながり」だったかも知れません。一番覚えているのが側転で、私は側転運動が出来なかったのですが、ピアノの上ならほら、出来たと得意気になれました。体の不自由な人でも、ピアノと向き合える手がかりになるかも知れません。

惜しくも2007年に逝去されたバーナムですが、このような教本を残してくださったことに、感謝をしている人も少なくないでしょう。これからもこの教本の楽しさを、多くの人に伝えていきたいと思います。

馬橋玲奈


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