笑顔で一緒に
音楽から少し離れる時間の多かった8月が過ぎ、通常の仕事が戻った9月、今月は思った以上に音楽にふれる日々を過ごせました。
たくさん大切な事を学んだリコーダーの講習、ずっと行きたかったアーティストのライブ、息子の成長を感じた演奏会…仕事内容も充実し、息を吹き返したような1か月でした。
そんな中でも強い印象に残ったのが、勤め先の学校で行った芸術鑑賞会です。今回は打楽器アンサンブルを楽しむ演奏会が行われました。とても良いプログラムで、体の芯から音楽を感られる素晴らしい演奏会でしたが、今回お話するのは演奏会中に体験した私の話…ゲストの方が知り合いということもあり、一曲私もお手伝いをさせていただいた時の事です。リズムクラップを入れながら、「風になりたい」を子どもたちみんなと歌おう!というコーナーで、メロディーをマリンバで演奏させていただきました。この話を受けた時は、プロの方々に混じって人前で演奏する事に不安も感じていましたが、いざ本番舞台に立つと、思いもしなかった光景に感動してしまいました。子どもたちがみんなキラキラした笑顔で、大盛り上がりで歌っていたのです。考えてみれば、いつもは子どもたちの後ろから音楽鑑賞会を見ていたのです。ですから、みんながどんな表情で鑑賞をして、どんな風に楽しんでいるのか、真正面から見るのは初めての経験で、ものすごい驚きだったのです。「みんなあんなにいい顔をしていたんだ…!」初めての、そしておそらく最後であろうこの幸せな経験は、大切に覚えておきたいな、と思います。
馬淵瑞会