古代ギリシャ思想の復活と共に、二十世紀の初頭リトミックの創始者E.J.=ダルクローズは音楽活動の中で、音楽と響きあう心と身体を求めた彼の理念は教育、芸術へ多大な示唆を与えていくことになります。

彼の提唱したプラスティックアニメとは音楽を動きに変換していく過程で「身体による音楽空間」「身体によるオーケストラ化」を経験し、「音楽と身体と照明が融合し再創造された音楽芸術」を指します。

その意味では、ダンス様式の一つとも言えますが、表現芸術の根源に置かれるものでもあり、また鑑賞能力を高めるための基礎活動として、今日では音楽鑑賞の授業の事例研究も盛んになってきています。